『36 titles』解説

 このたびは桑さにお題SS集『36 titles』をお求めくださり、ありがとうございます。

 膝さにお題SSチャレンジから早半年、なんとなく桑さにでもやりたくなってやってみた個人的チャレンジのまとめになります、以下は書いたものについていろいろと。解説と銘打ってはいますが基本的に独り言です。


<解説>

36話中、いくつか選んで後書きなど。


・苦しい

チャレンジ初日から暗めのお題になってしまった……。この桑名江は手入れ部屋の空き待ち。中傷相当だけどほかの刀に先を譲って自分は待っている設定。


・切なくても大丈夫

後朝の話が好きです。なのでこの後も出てきます。一晩を過ごしたけれど、それはそれとして、朝の日課として畑を見に行くんだろうなあこの刀は、とずっと思っている。


・頭に響く声

審神者が審神者を辞めたあとの話。実は、【心の灯火】と繋がっている。【心の灯火】で審神者が言っている「本丸を出てしばらくのこと」が現世で普通に働くこと。普通に働いて、そのあとの人生設計など何も考えていなかった。本当は、最後まで本丸にいたかった。それが叶わなかったお話。叶わなくても、そういう一人の人間をずっと心配している誰かのお話。


・独り占めタイム

カタカナ多め、体言止め多めの文章。クッキーが二枚なのは、村雲江に一枚、彼がこの後会いに行くだろう五月雨江へ一枚、という意味。自分の書く桑さには、よく他愛のない話をしているイメージがある。


・手作りケーキ

いやでも実際、桑名江がホールケーキ作ったら動揺して食べるどころではないと思う。審神者が作ったケーキは、この後、審神者を交えつつ江のみんなとおいしく食べました。


・この浮雲は何に似ている?

初書き豊前、といってもセリフ一行だけだけども……。


・初恋の淡い思い出

転生ネタ。桑名には生まれた時から前世の記憶があって、審神者はその片鱗はあったけれど、大半は成長してから思い出したタイプ。懐かしいから好きになったのではなくて、優しくしてくれたから好きになった、というお話。つまり、ごくごく普通の初恋。


・天にも昇る思い

桑名江の瞳の色って蜂蜜に似ている、と思ったので、とろりと。でもこれ、審神者にしてみれば焦らされているようなものですね……。


・世界一幸せ

後朝の話その2。今回は畑に行きませんでした。


・頼りになる体つき

お題を引いた瞬間、真剣必殺を思い出して、確かに頼りになる体つきだよなあと納得するなどした。そんなひとを風除けに使う贅沢よ。


・あなたの花嫁

地味に難産だった思い出。本当は『至上ではない人生』のふたりのその後とかを書こうと思っていたものの、うまく書けなかったため別のネタに。その後の話もいつか書いてみたい。


・何か言っておくれ

ところで、桑名江の顔って事務所NGでしょうか?


・恥じらいの表情

なんとなく、ここまで気を抜いていることはあまりなさそうなんだけど、まあそういうこともたまにあるということで。江の誰かかと思ったら主だったのでとても驚いた、とは落ち着いた後の話。


・甘い毒

これも難産。自分の書く桑さには甘いイメージもなければ毒のイメージもなかったので。それにしても、桑さににはコーヒーを飲ませたくなる。淹れた後のコーヒーが土に見えるからだろうか。


・記憶の奥にある影

脳内ストックしている桑さにネタから引っ張ってきた話。幼いころ、審神者をやっている叔父のところに一か月ほど預けられていて、その間に桑名江と仲良くなって、成長してから叔父の本丸を引き継いだ審神者の話。なんだかんだ桑名江も名残惜しくて、お別れの時に「また遊びにきてくれる?」と思わず言ってしまったとかなんとか。


・そんなこと、伝わるんだ。

ちなみに、よく食事を作る人たちにも伝わっている。ピーマンは縦切りにすると苦みがあまり出ないらしいです。そういう気遣いをしてくれているけれど、食べさせないという選択肢はない。この桑名江は、主が好き嫌いしないように見張る役。


・ハートを奪う/キュンとする

話の並びは、基本的に投稿順なのだが、この二つは話がつながっているので順番を変えている。ファンサ練習中の桑名江と、そのファンサを食らった審神者。あるいは、上手くファンサできない審神者と、上手くファンサできないというファンサを食らった桑名江。


・レモンの味

といったらキスだよなあ、と。安直に。ファーストキスは、遡行軍に襲われた時のあれそれで、偶然唇が重なった程度のもの。けれど、それがきっかけでお互いを意識するようになったという甘酸っぱい背景がある。


・マウスツーマウス

口から口へ。心肺蘇生の方法のひとつをマウスツーマウス法と呼ぶということを、今回のお題を引いて初めて知った。これも、珍しく起きない桑名江。


・刺激のない刺激

毎日退屈だけれども、そもそも本丸の外にいるということ自体が刺激的である、という感じ。しかも二人暮らし。またコーヒーを飲んでいる。

tenco

ひとりごとおきば

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